
次にタクシーが止まったのは、なにやら寺の址のようなところ、鐘楼の前。お隣は豊臣秀吉を祀った豊国(とよくに)神社。さて、ここは・・・?
乗務員「この鐘がきっかけで、豊臣家は滅ぼされたんですね。あそこを見てください」
よく見ると、鐘にはぎっしりと文字が書かれてあり、一部が白く囲まれています。
乗務員「あそこには『国家安康』そして『君臣豊楽』と書かれています。家康がその名前を"2つに分け、国を安らかに、豊臣を君として 繁栄を楽しむ"、とこじつけ、豊臣家が家康に対して反逆する意味が込められている、といいがかりをつけ、大阪冬・夏の陣で豊臣家を滅ぼしてしまうわけです」
京都はよく"歴史の街"と言われます。この鐘のある方広寺、そしてこの隣には豊臣秀吉を祀った豊国(とよくに)神社があり、またすぐ近くには、秀吉朝鮮出兵の際、朝鮮や明国兵の耳や鼻をそいで持ち帰ったものを葬った塚、"耳塚"があります。この周辺には秀吉の歴史が集まっているんですね。

秀吉の眠るすぐそばに、豊臣家滅亡のきっかけとなったこの鐘がずっと今日まで吊られているわけです。なんだか皮肉ですね。
乗務員「ところでこの鐘、重さが32トンあるんですが、どうやって吊ったかわかりますか?」
え?当時はクレーンも無かったし・・・、そういえば、どうやって吊ったんでしょう。
乗務員「ふ・ふ・ふ・・・。考えてみてください。清水さんからの帰りに。答えを教えます」
乗務員さんが、またいたずらっぽく笑いました。
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